昨日の玄関ドアに関するブログに続き

今日も玄関ドアに関するお話をさせていただきます。

 

良く皆さんから出る言葉として

「玄関ドアの鍵はディンプルですか？」

という質問。

 

ディンプルキー自体は

結構有名なのですが

そもそも

鍵の種類って

どんなものがあるかご存じですか？

 

今日は

シリンダーの種類をご紹介します。

 

その前に

そもそも前提ですが

シリンダーは鍵穴のこと。

鍵のことではありませんので注意です。

 

ディスクシリンダー

まずはディスクシリンダーから。

上下にギザギザがついている鍵が特徴。

内部には円盤状のタンブラーとスプリング・ピンが入っており

ギザギザの山に従ってピンが動くことで解錠できる仕組みです。

 

 

メリットとしては

製品価格そのものが安価ということ。

スペアキーも作成が簡単だったことから

一時期は殆どでこの鍵を使用されていたくらいです。

 

スペアキーの作成ができる

であったり

ピッキング被害など

家の鍵のイメージというと

かなりこのディスクシリンダーが

影響しているような気がします。

（もしかしたら私たちが抱く

玄関ドア＝ピッキング被害

というのは未だにここから来ているのかもしれません）

ピンシリンダー

片方だけにギザギザがついている鍵が特徴。

 

シリンダーの中には4～7本のピンが一列に並んでおり

このピンの高さをあわせることで

鍵が回るようになるという仕組みです。

ピンが多い方が防犯性が高いと言えます。

 

ただ

ピンが１列しかないため

ヘアピンや針金といった

簡単な道具で開けることも可能なので

防犯性はあまり高いとは言えません。

 

現在では耐ピッキング性能が５分以上のものも多いですが

耐カギ壊し性能は低い（破壊に弱い）

という点が挙げられます。

 

ロータリーディスクシリンダー

一番最初に紹介した

「ディスクシリンダー錠」を改良しており

ピッキング対策強化など防犯性が高まっています。

鍵の特徴としては

両側にランダムなギザギザが刻まれている点です。

 

中にあるタンブラーの切り欠き部分と

ロッキングバーと呼ばれる棒状の部分の位置が揃い

シリンダーを回転させることができるようになる仕組み。

 

合鍵の複製が容易なので

多数必要な場合でも使いやすい鍵として人気があります。

 

その反対として

紛失などをしてしまった際に

注意が必要と言えます。

 

ディンプル

続いてが一番よく聞くディンプル錠。

「ディンプル」の意味は「くぼみ・えくぼ」。

両面に大きさの異なるくぼみがついているのが特徴の鍵です。

 

形状は複雑で

くぼみの高さ（深さ）が非常に精密なため

合鍵をつくるのにも高度な技術が必要です。

つまり犯罪目的などで不正に複製するのは

極めて困難な鍵と言えます。

 

先ほど紹介したピンシリンダーが１列のみでしたが

ディンプルは２列以上（3列ももちろんある）あることで

圧倒的な鍵違い数や耐ピッキング性の高さが

生み出されているのがメリットです。。

 

例えば

新築で使うリクシルさんのジエスタという玄関ドアですが

標準的にこのディンプルキーが採用されています。

 

ちなみにディンプルでもピッキングされるのかどうか

という話ですが

鍵のプロでも30分近くかかるようで

5分以上かかると7割が諦めると言われる泥棒対策としては

非常に有効な鍵と言えます。

 

マグネットタンブラー

タンブラーに磁石を利用しているのが特徴の鍵。

磁石の「S極同士・N極同士は反発し合う」「S極とN極は引き合う」という性質が利用されています。

ディンプルキー同様にくぼみがついています。

鍵が物理的に触れない仕組みのため

ピッキングはほぼ不可能なのですが

特殊なツールで開錠できてしまったり

また磁石の力が弱まると解錠ができなくなってしまうため

今は廃番となっています。

 

ウェーブキーシリンダー

ディンプルキーのように真っ直ぐな鍵に

凹みではなく波状の溝が彫られているのが特徴の鍵。

タンブラーをサイドバーと呼ばれるピンによって固定しており

正しい鍵を挿入して

このサイドバーがタンブラーと噛み合わない限り

タンブラーが回転しない仕組みです。

 

最大の特徴としては

雨水や凍結に強く

埃が溜まりにくいため

劣化が抑えられるという点。

またピッキングにも強く

対破壊性能を兼ね備えています。

 

住宅よりもよく使われている場面としては

車の鍵です。

 

 

先ほどの埃や雨水に強い

という点が車に合っているのでしょう。

 

 

最近の新築の鍵は？

色々と鍵の紹介をしてきました。

 

では

現在の新築住宅の鍵は

どれでしょうか？

 

もちろん一番多いのは

ディンプルキーです。

 

ほとんどがこちらです。

 

ちなみに

リクシルさんの玄関ドア「ジエスタ2」では

標準がディンプルキー。

そして

ウェーブキーも標準で選べます。

 

先ほどの

埃や雨水に強い点が

採用されている理由の一つです。

もちろん防犯性能も高いですからね。

 

ただ何もリクエストしなければ

ディンプルが付いてきます。

 

 

 

以上

色々見てきましたが

いかがでしたでしょうか？

 

書いていて思ったのですが

鍵の犯罪のイメージは

完全に「ディスクシリンダー」

（一番最初に紹介したやつ）

ですね。

 

 

その当時からは

鍵メーカーさんもそうですし

玄関ドアのメーカーさんも

様々に防犯強化に力を入れて

随分と進化しているような気がします。

 

 

最新の玄関ドアですと

相当に防犯力は高いです。

 

 

ぜひご自身の鍵を見ていただいて

防犯力強化につなげましょう！

 

 

 

 

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