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2018/05/28
土地 - 【第二回】住所と地番の違いについて − 地番とは
今日は、
【第二回】住所と地番について
ということで、続きを書きます。
【土地のこと】シリーズはこちら↓
https://www.tukasa55.com/staff-blog/?cat=18
前回は、
・住所とは
・住所の歴史
を書きました。
そもそもの質問としては、
「不動産広告に載っている住所をカーナビで検索したら、ちょっと違うところに着いてしまった」
というところから始まっています。
前回は、住所というものについて。
今回は、不動産広告に載る(カーナビ検索に入れてしまう)
「所在地=地番」
について書きます。
ここから、
地番と住所(住居表示)の違いを説明、
という今回のブログの流れです。
では今日は、
地番とは何か
ここを見ていきます。
【地番とは】
前回の歴史でも書いたように、
明治時代に徴税目的で土地に番号が振られます。
一つ一つの土地に付けられている番号です。
この番号は法務局で取得できる、
「公図」
という資料に載っています。
【公図】
これはとある場所の公図です。
「1600-104」
と書かれているのが道路。
その他、線で区切られた中にそれぞれ番号が振られていますが、
これが1つ(一筆)の土地です。
もちろん複数の土地にまたがって建物が建っている場合もありますし、
1つの土地に1つの建物が建っている場合もあります。
また、
それぞれ違う人が所有しているかもしれませんし、
すべて同じ人が所有しているかもしれません。笑
つまり、この公図だけでは現在の建物の建築状況などは全く分かりません。
あくまで土地の所在、番号を得るためだけのものです。
【豆知識①】
ちなみに地番同様、公図も明治時代に作成されました。
ただし、当初は土地の所在や細かい情報を把握するためではなく、
第一の目的は土地の税金を徴収すること。
当初の公図は土地所有者が測定をした数字を元に作成されているのですが、
税金徴収が目的の作業ということで、土地面積を小さく申告する土地所有者も多かったようです。
【豆知識②】
さらにちなみに、
明治時代以降ずっと国有地となっている土地は、
登記をされたことがないので、地番が存在しません。
(皇居のような事業目的で利用されていない土地)
税金が発生しないなら、登記が必要ないということなんですかね。
へー、豆知識ですね。
【地番・枝番】
話は地番に戻りまして、
地番は、地番区域(地番区域は、市、区、町、村、字又はこれに準ずる地域をもって定めるものとする。)ごとに起番することになっています。
この地番区域は、公図の右下に記載されています。
先ほどの公図を見てみても、
とある地域の「〇〇町」の公図なのですが、
その地域はみんな1600番から始まっています。
1600 -50
などハイフン以降のものは「枝番」と言います。
これはもともと
〇〇町1600番
という地番がついていた土地が、
途中からどんどん小さい土地に小分けされていく場合に、
地番の後ろに番号(枝番)を振っていくことで、新たな地番を分け与えています。
ってことは、1600番って昔はかなり広大な土地だったのでしょうか?
さかのぼって確認してみないと分かりませんが。。。
【住居表示制度へ】
このように、どんどん土地が細分化されて、枝番が増えたり、
また土地が合併し、番号が変わったり、、、
と積み重なると、
もともとは地番が順番に割り振られていたので、
例えば郵便局の人もその地番を頼りに、簡単に自宅の所在地が分かり、郵送物を届けることが出来ました。
しかし、都市部では土地の番号の入れ替わりが早く、
次第に地番では自宅にたどり着くことが困難になってきました。
そこで地番に変わる所在地の把握情報が必要となり、
「住居表示制度」が出来ます。
次回はこの住居表示についてご紹介していきます。
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